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Channel: ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき
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午後は、D-Caseの適用事例を聞いてきた!

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7月17日午後は、

SEC高信頼化技術適用事例セミナー
D-Caseの適用事例に学ぶ、合意形成と説明責任
http://sec.ipa.go.jp/seminar/20150717.html

に行ってきた。その内容をメモメモ



事務局から
ごあいさつ
・2013年から先進的設計・検証
・事例→普及
  必要な技術の紹介
  適用事例
  別視点から応用する
  最近の動向

■D-CASEで高信頼性をどのように保障するか?~D-Case活用の基本パターン~
講師 名古屋大 山本先生

・話の内容
 D-Caseの基礎知識
 組み込み分野の適用例
 D-Case活用法

・D-Caseの基礎知識
 なにを保証するのか
 どんな品質を保証するのか
 どういうリスクを持っているのか

・安全性ケースの表現
  保証ケース
  GSN
   拡張:モニターノード
  安全性ケース
  D-Case

・主張と証拠
 証拠によって保障

・D-Caseの例
  4つ 主張、前提(コンテクスト)、戦略、証拠

・D-Caseのメリットとその理由
  ミス防止(抜け、漏れ)
  思考の整理
  開発期間短縮

・D-Caseの効果例
 客観的に説明できているか

・第三者への説明責任の遂行

・D-Caseの基本概念
  合意基準
    説明対象が満たすべき特性の基準
      D-Case
    証拠におとづく説明によって、説明対象が合意基準を満足
  説明

・合意記述の前提、記述境界、前提境界
  コンテクストの境界を明確にする必要がある

・ディペンダビリティ属性の定義

 ノードの日本語があいまいだと、あいまいのまま

・プロジェクトへのD-Case導入のミスマッチ

・組織の適合性評価手法

・組み込み分野の適合例
・論理参照モデル
   ユーザー
   ユーザーI/F
   制御ソフトウェア
     センサー
     アクチュエーター
   対象
・組み込みシステム参照モデルの分解パターンの例

・LAN機器監視システムの例

・話題沸騰ポット
 組み込みはUSDMがよくつかわれる
  →個別は出てくるけど、全体的要求は・・・
  理由の間の依存関係を整理

・イプシロンロケットの監視問題
  構成要素が安全
  構成要素に依存関係があれば、依存関係が安全

・安全性ケースアーキテクチャ
  再利用できる
  戦略的にリファレンスモデルを決める

・論証プロセス
  コンポーネント分解
  パターン分解
  証拠分解

・D-Case活用法
  議論分解パターンの分類
   議論パターンポケットガイド
    アーキテクチャ分解パターン
    非機能要求グレードの分解パターンの例→インデックスが定義されている
    ECA分解
    均衡分解パターン

  FTAなどの違い
   証拠があるかないか

  MECEとの関係
   MECEは網羅性がなぜ達成されているかを示していない
    →コンテクストだけ

 研修でISDを使う
 経営戦略 BSCを使う→ビジネスゴール分解
 セキュリティCC分解
 医療情報システム安全管理のD-Case

■D-Caseを用いたゴール共有による開発プロセスの適用
講師:富士ゼロックスの人

・自己紹介

・背景
 ソフトウェアはなかなか目に見えない→コミュニケーションが難しい
 D-Caseをコミュニケーションツールに

・D-Caseとは

・適用プロジェクト(ETロボコン)

・本プロセス導入の背景
 DEOSプロジェクト

・なぜD-Caseをコミュニケーションに使うのか
 議論構造が分かりやすい
 Strategyが他のものは明確ではない(例えばマインドマップ)

・試行したD-Case
1)トップゴールを定める
2)ゴールの詳細化と妥当性の議論
3)仮のエビデンスの抽出
4)エビデンスの獲得
5)D-Caseの追加・獲得
6)繰り返しによるD-Caseの構築

・トップゴールを定める
・ゴールの詳細化と妥当性の議論
  コンテキストの追加
  ゴールの分割
・仮のエビデンスの抽出
・エビデンスの獲得
  WBSを使って普通に
  仮のエビデンスがとれないケース→代替策
・D-Caseの追加・獲得
  新しい知見の追加
・繰り返しによるD-Caseの構築
  作っているものを分解しているだけにならないように
・D-Caseによるトレーサビリティ

【質問】
・D-Caseになれるには?
 すぐにできる人と、子供の時からの考えなのか・・・・

■D-Caseで開発成果の品質をどのように説明するか?
~ソフトウェア開発現場におけるD-Case活用事例~
講師:デンソークリエイト
・安全分析の結果を第三者が納得できるように説明したい

・紹介する事例
  リリース判断会議における活用事例
  安全分析プロセスにおける活用事例
  他社製品の品質判断における活用事例 AUTOSAR(おーとざ)

・リリース判断会議における活用事例
  前提となる文書を整える
  説明の構造を設計する
  成果物を証拠にヒモづける
  D-Caseで説明する

・安全分析プロセスにおける活用事例
  ハザード分析
  故障モード抽出
  故障モード対策定義
  D-Caseで説明

 *CAN 車の中の車内LAN

第三者が納得するために必要なこと
  全体像→戦略で
  判断基準の見える化
  対策の組み込み状況


他社製AUTOSAR PFに関する品質説明事例
 シナリオベースで確認できる

【質問】
・ストラテジーの出し方
 仕事できる人は、わかるみたいよ

・ストラテジーの根拠
 根拠になった絵がある。それをコンテキストとしてストラテジーに張っておけばよかったね

■第三者検証における保障の見える化
~独立検証および妥当性確認(IV&V)における事例紹介~
講師:JAXAの人

・ソフトウェア品質
  見えない
  自由度高い
  非尾tへの依存が高い

・宇宙機ソフトウェアの特徴
  ロケット、人工衛星、宇宙ステーション、地上管制システム

 ・誤作動→損失
 ・動作環境過酷
 ・部品交換できない
 ・基本的に一品モノ
 ・運用環境で試験できない

・IV&V活動(ソフトウェア第三者検証)とは

・3つの問い
  正しく振舞うか
  意図しない振る舞い
  不都合な事態

・アシュアランスケースをIV&V活動に導入し、
 保証の見えるかを実施

・アシュアランスケースとは
 トォールミンロジックとGSN
 説明先← 主張 ←説明もと
 記法としてGSNを応用

・課題
 課題1:具体的に何を記述する?
   →誰が誰に対して何を保証する
 課題2:末端ノード増えすぎ
   →論点だけ可視化
 課題3:仕事増える
   →過去資産を生かす

・活用ポイント
 業務、意義
 
・促進方法
 効果的なところ

・今の課題
 活用:いかに早く過去のケースを参照
 品質:ベースとなるケース
 表現:より多くのステークホルダー→ビューが必要

■D-Case実用化に向けた活動の動向について
~日本の安全安心を世界で共有するために~

・D-Caseプロジェクト
 JSTのDEOSプロジェクトの中
 DEOS協会D-CASE部会

・アシュアランスケース
 1990年代の北海油田事故などから
 チェックリスト→エビデンスをもとにした議論

・アシュアランスケースの課題
 いつ、誰が記述、評価するのか
 ゴール、議論既往増
 粒度、規模

・活用事例
 50程度の試作 www.dcase.jp

 規模
 ノード 10~200、平均63 標準偏差47→てんでんばらばら
 階層2~6、平均4 標準偏差1.03 だいたい3~4階層

 状況ごとのD-CASEが増えている

・3種類の例
 カメラ付きロボットのD-Case
   フォールトトレランス
 超小型人工衛星の蓄電システムのD-Case
 三菱電機のパラメータのシミュレーションのD-Case

・傾向
 FTA,FEMAなどの結果をまとめる:コスト大
 状況ごとのD-Case

・これからのD-Case
 状況ごとのD-Case
  基本的な前提ゴールが共有されていない可能性のある利害関係者
  状況に応じて前提、ゴールを設定

IPAの「ソフトウェア品質説明のための制度ガイドライン」

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