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Channel: ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき
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ビッグデータは、社会的ネットワーク分析に使われてもいいと思う

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 社会的ネットワーク論(社会ネットワーク理論)という学問分野がある。

 社会的ネットワークというと、英語にすると、ソーシャルネットワークになってしまうが、「社会的ネットワーク論」は、別に、mixiの使い方やfacebookで出会い系サイトに誘導する方法を研究する学問では決してなく、(ただし、SNSを扱うことも当然ある)社会的な”つながり”を研究する学問である(Wikipediaの定義参照

 この分野の用語として、ウィーク・タイ(弱い紐帯)などが、よく知られている。そして、応用分野としては、SNSはもちろんのこと、人事や人間関係の解析など、幅広く用いられている。



 この学問分野では、グラフを多く用いる。
 って言っても、棒グラフとか、折れ線グラフのあれではなく、有向グラフ、無向グラフ、線でむすぶ、あれだ。ノードとエッジの世界(グラフ理論)
 これを、扱うために、行列を用いる。
 ノードn1,n2,n3・・・を、行と、列に並べてn1とn3に線が引かれていたら、n1行n3列の値を1にする・・・
 1万人を解析する場合、1万行X1万列=1億セルの値を持つことになる。まさにビッグデータ!!
 ただし、1万人のうち、知り合いは・・・100人くらい?なので、100*100=1万くらいは値が入るけど、のこり、9900万は、0っていう、とてもスカスカ(スパースという言い方をする)な行列を操作する。
 もちろん、この操作は、単純にかけたら遅くなるので、スパース行列を操作する手法がいろいろ考えられている。



 ということで、社会的ネットワーク論、人間関係を扱うので、幅広い分野なわけで、グラフ→行列を扱うとなると、ビッグデータなんだけど、いまいち、回帰やSVMやクラスタリングや決定木のような多変量解析に比べて、まだまだ人気ないような気がする・・・

 ということで、このブログでも、社会ネットワーク論を今後、取り上げていくと思います。みなさんも、注目ですぞ!

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