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田口玄一氏の「実験計画法」をめぐって - By 竹内啓 先生

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「田口玄一博士一周忌シンポジウム」のトリは、やはり、竹内啓先生でした

田口玄一氏の「実験計画法」をめぐって

でも、実は、この前の(ここには載せていないけど、「MTシステムの諸問題と改良手法」
(内容は、上記リンク先の【プログラム】から、PDFの資料がたどれるので、わかる)
の質疑応答での、竹内先生と、椿先生のバトル?が面白かった(興味深かったというべきか)

竹内先生が、「統計モデルとして、説明しろ!」と永田先生に迫ったのに対し、
椿先生が受けて立ったんだけど、(で、永田先生が最後に、卒論のようにまとめた ^^;)
ど素人の私が聞いていると、「椿先生、かっけいー、竹内先生に、ちゃんと答えてるよ」
ってなかんじでした。

それはさておき、竹内先生の内容を、以下メモメモ



タグチ・メソッド以前の内容「実験計画法」1000ページ以上ある
  一般的な話
    イメージ:フィッシャーの実験計画法と、かなり違う
     フィッシャー:農業
     田口先生:工業
  えらい人は問題を発見して書くので、違いが出る。
   →かたよってるのではなく、どちらも偉大だということ。

  フィッシャー:平均の最大化が狙い
  田口先生:SN比、そこにコントロールするには?

  フィッシャー:因子少なく、水準多い
       BIB
       有意性としての分散分析
       誤差→確率変数
       実験の場と現場との違い
       帰納的推論

  田口先生:因子決めること自体大事
      ;直交表、均一に
       どこが利いているかの分散分析
       誤差→残差:取り上げられなかったファクター
       現場でやった
       次のアクションに結びつく
Shewhartの統計的品質管理との相違
増山先生「少数例のまとめ方」とも相違
統計から離れていった
  →田口先生の必要と考えたことと離れた
日本的品質管理
  →Shewhartの統計的品質管理を取り入れ
   少品種、正規分布
  規格化された大量生産:70年代で終わった
  →多品種、少量生産、
   一つ一つが正確に
   タグチ・メソッドは答えた部分ある:統計的には?

交互作用が出てくるのは、特性値のとりかたが悪い
がちゃがちゃおかしな値が出てきたら、特性値のとりかたが悪い
交互作用大きかったら、直交表使ってもうまくいかない
→交互作用が有効な部分もあるのでは?
大量生産:交互作用を抑えたい
ITによる社会:交互作用を活用→カスタマイズ

因子5つ
 →海外では余りかかれていない
 →でも重要。交互作用の扱い

田口先生は直交表を重視
 線点図:昔は、はやった
 累積法:かなりいいことある
   →対立仮説の扱い方

割引係数
 縮小推定論

サンプルサイズと水準
  →対立仮説との関係

統計の論文の種が、ある

確率対応法

ランダムサンプリング
  10人の所持金を調べる
    5人のお金*2+5人*0を10で割ると・・・
   →不偏推定
 オーバー・サーチュレッテッド・デザイン
   →σ2の推定で問題が出る
 ランダマイズド・デザイン

田口先生の遺産
・数理統計学者が汲み取って発表させる可能性
・タグチ・メソッドで離れる
  確率モデルの想定
・統計品質管理:20世紀の大量生産
  →タグチ・メソッドはそれを超えたか?
   統計学としては、どうなのか?
    →理論モデルでチェックする
・現場の技術から出た問題
  →田口先生がまとめた
   →統計で見直す
     →広く使える可能性
・新しい製造に応じた実験計画法が作られてもいいのでは
  →現場の論理
  →田口先生の精神を受け継いで

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