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Channel: ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき
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トレーサビリティのあるテスト項目と、その限界

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テスト項目は、

・仕様書の内容Xテスト観点Xバラエティー

で規定される。たとえば、

画面設計書に
・受注検索・一覧画面
・受注詳細・入力画面
・商品検索・一覧画面
・商品詳細・入力画面
  :
  :
と画面があったとして、

画面のテスト観点として、
・初期入力画面
・項目入力チェック
  選択 = 選択できるか
  複数選択= 単一選択
       /複数選択
       /未入力
  整数入力=数字チェック
       境界値
       範囲外
   :
などとあった場合、

 受注検索・一覧画面X初期入力画面
 受注検索・一覧画面X(選択:選択できるか)
    :
 受注詳細・入力画面X初期入力画面
 受注詳細・入力画面X(選択:選択できるか)
    :

というように、

  仕様書(画面)Xテスト観点

 の組み合わせとなる。もちろん、画面によっては、選択するものがない、入力するものがない等、テスト観点が該当しないものがあるので、これは行わない。

 また、境界値が2つ、3つある場合があるので、それはXバラエティとして、それぞれのケースを行うことになる。



 ここで、仕様書は、そこに書かれた機能を確認することになる。
 したがって、機能要件であることが多い。

 テスト観点は、テスト項目全般に関わること(非機能)になってくるため、
    各種項目・画面等で守るべきこと
    非機能要求
 などが、観点として挙げられることになってくる。



 よって、
   機能仕様X(守るべきこと+非機能)
 に関しては、トレーサビリティが取れる。

 しかし、ここで問題となるのは、機能仕様の範囲だ。
 一般には、ビジネスモデルが機能仕様にあたるが、
 それだけだと、通信エラーのときの手順とかはどうなるの?
となる(通信エラーはビジネスじゃないだろう・・・)

 で、ここで問題になる。
   通信エラー
   ハードディスク障害
 などは、仕様書にかかれる。だから仕様書に書かれたとこだけ
調べればよいとなると、テスト範囲は狭まる。
 本来、通信エラー、ハードディスク障害はどこでも起きることなので、
テスト観点に含めて、すべての状況で確認すべきだ・・



 まあ、そこまでやるかどうかは別として、
 いいたいことは、
 ビジネスモデルをベースに機能を出し、

  その機能Xテスト観点

 とやると、トレーサビリティは取れるが、ハードに依存した部分の障害(通信、メモリなど)が抜ける可能性が出てくる。

と、いうことだ。

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