GlassFishの商用乗り換え先について(補足)
http://www.mushagaeshi.com/2013/12/08/from-glassfish-to-other-commercial/
に、(以下太字は上記サイトより引用)
※念のため更に補足しておきますが、Interstageが将来GlassFish 4.x系をそもそも採用するかどうか、また仮に採用したとしてもそれはいつなのか、というのは全く不明なので、もし気になる方は富士通の営業さんに実際に問い合わせてみましょう。
とあるが、これは、実は富士通のWebソリューションの生死を決め、
答えようによっては、天国と地獄の差があるのだが、
みんな、気づいていないかもしれないので、ちょっと、そのへん
を書いてみる。
富士通のWebソリューションの場合、アプリケーションサーバー
には、Interstage Application Serverが使われる。
現在、Interstage Application Serverには、以下のWebサーバー
が構築できる
・Apache 2.2
・Tomcat 5.5
・GlassFish 2.X(JavaEE5)
・GlassFish 3.X(JavaEE6)
ここで、JavaEE6以外は、現状JRE6しか選べない。
新規でシステム構築をする場合、わざわざ、世間でEOLになっている
ものを選ばない(セキュリティパッチが出ないので、富士通が対応
してくれないと、こまるから)。
Tomcat5.5は、EOLになっている。最新版は8
JRE6の無償版の公式アップデート終了は、2013年2月商用版 Premier Support
の終了は2013年12月でどちらも終了している。
もっとも、Oracleも商用版は、Extended Support、Sustaining Supportは続いているし、そもそもInterstageのJREは、富士通が修正を加えていませんでしたっけ?(FUJITSU_MODIFIED)なので、富士通サポートになるけど、わざわざ、新規開発でEOLのものを選ばない。開発環境がベンダーロックインされるから
(具体的にいうと、開発するとき、Tomcat5.5,JRE6を入れないと、Interstageと同じ環境にならないとしたら、それで開発する・・・って、EOLだからだめじゃん!Interstage、開発時にも入れるの?ってこと・・・)
とすると、EOLになっていないものを選択する場合、Interstageでは、「GlassFish 3.X(JavaEE6) JRE7」の組み合わせしかない。
で、これで開発するのなら、問題はない。
問題になるのは、将来だ・・・
すでに、GlassFishは4、JavaEEは7になっている。
ここで、GlassFishの4なのだが、
GlassFish Community便り
http://www.coppermine.jp/docs/programming/2013/12/from-glassfish-community.html
によると、(以下斜体は上記サイトより引用)
GlassFishにとっての地獄は、当初GlassFish 4.1から予定していたOracleによる商用サポートが打ち切りとなったことと、それによって引き起こされたといっても過言ではない混乱でしょう。GlassFish 3.1.xの商用サポートは継続するものの、商用サーバーとしてのGlassFishはその将来を絶たれたことになります。
ということだ。
Oracleでは商用サポートが必要な場合はGlassFishからWebLogicへ移行するようアナウンスしていますが、GlassFishとWebLogicのデプロイメント・デスクリプターの互換性は(Oracleのアナウンスに反して)完全ではなく、移行に関しては十分な検討とテストが必要となります。
とのこと。
ここで、Interstageに話を戻すと、Interstageは、GlassFishの商用乗り換え先について(補足)の「何を基準に決めればいいのか」の図にあるように、GlassFishのコピー(デプロイ先など一部修正)の形になっている。したがって、
もし、Interstageが、GlassFish4,JavaEE 7をサポートするのであれば、
Oracleはサポートしないので、
GlassFishを商用サポートする、唯一のメーカーになる。
これ、天国!
しかし、Interstageが、Oracle同様、GlassFish4をサポートしないので
あれば、今後の製品構成は、全く見えない。
GlassFish 3.X(JavaEE6) JRE7を続けるのか?
JavaEE7に対応するサーバーを新たに作るのか?
その判断が聞けないまで、InterstageのJavaEEを採用するのは怖い
・・・となると、いまのところは
「GlassFish 3.X(JavaEE6) JRE7」
だけど、今後はわからない・・・さすがにそれは・・・・
となってしまう(これが地獄)
Oracleが、GlassFish4.0を商用サポートしなくなった以上、
「富士通はGlassFish4.0をサポート(します/しません)」
の一言が、今後のWebソリューションの生死を決めることとなり、
その一言がはっきりするまで・・・様子見となってしまう。
P.S あ〜ここまででかなり長くなってしまったので、
ここで切る。本来は、この後に、これでさらに複雑になる
Interstage Application Server WSEの話を書きたかった
んだけど、それは次回!